がん予防

子宮がん検診

女性特有のがんである「子宮頸がん」「子宮体がん」「卵巣がん」は、いずれも初期段階では自覚症状がほとんどありません。
そのため「症状がないから必要ない」「まだ若いから大丈夫」と考えている方は、注意するようにしましょう。
定期的な検診により早期発見できれば、子宮がんの治療成績は飛躍的に向上します。
当クリニックでは、年齢やリスクに応じた検診プログラムをご提案し、あなたの命を守るお手伝いをいたします。

子宮頸がんについて

HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が子宮頸がんの主な原因ですが、感染イコールがんではありません。
実際、HPVに感染した女性の多くは、自身の免疫力により、ウイルスを排除します。問題となるのは持続感染の患者さんです。高リスク型HPVが長期間居座ることで、正常な細胞が徐々に変化し、時間をかけて前がん病変から浸潤がんへと進行していきます。だからこそ、この期間のどこかでがんを発見できれば、子宮を温存したまま治療が可能なのです。

症状

初期の子宮頸がんはほとんど症状が見られません。不正出血、茶褐色のおりもの、性交後の出血などが現れる頃には、すでにがんが進行している証拠です。下腹部痛や腰痛を自覚する段階では、周囲の臓器への浸潤も考えられます。だからこそ、症状がない段階で検診を受ける必要があります。

主な原因

性的活動を開始した女性の大多数が、生涯のうちにHPVに感染するとされています。では、なぜ一部の人だけががんになるのでしょうか。
それはHPVには多くの型があり、一部の高リスク型が見られるからです。また喫煙、多産、長期のピル使用、免疫低下状態なども、持続感染やがん化のリスクを高める要因となります。

子宮体がんについて

子宮の奥深く、受精卵が着床する内膜から発生するのが子宮体がんです。欧米型の食生活の浸透とともに、日本でも急増しているがんの一つです。
かつては50代以降の病気とされていましたが、最近では30代での発症も珍しくありません。子宮頸がんとは全く別の病気であり、検査方法も異なるため、両方の検診を受けることが重要です。

症状

閉経前では、月経周期の乱れ、過長月経、月経量の増加などが初期症状として現れます。水っぽいおりものや血の混じったおりものも要注意です。下腹部の違和感や圧迫感は、がんがある程度大きくなってから出現します。
特に閉経後の不正出血は、注意しなければなりません。このようなケースでは当クリニックの受診をご検討ください。

主な原因

女性ホルモンのアンバランスが主なリスクファクターです。エストロゲンが子宮内膜を刺激し続けることで、がん化のリスクが高まります。
未産婦、遅い閉経、肥満、糖尿病、高血圧、多嚢胞性卵巣症候群の方は特に注意が必要です。遺伝要素も関係しているため、若年発症のリスクもあります。

乳がん検診

日本人女性の乳がん罹患率は右肩上がりです。仕事や子育てに忙しい30〜40代での発症が多く、家族への影響も計り知れません。
ただ朗報もあります。それは早期発見により多くの乳がんが治癒可能ということです。月1回のセルフチェックと年1回の検診を組み合わせることで、あなたの命と乳房を守ることができます。視触診に加え、マンモグラフィや超音波検査により、小さながんも発見できる可能性が高まっています。

症状

乳房のしこりだけが乳がんの症状ではありません。乳房の皮膚の変化(えくぼ状のへこみなど)、乳頭からの分泌物(特に血性)、乳房の左右差なども重要なサインです。
初期の乳がんは痛みを伴わないことが多く、「痛くないから大丈夫」は危険な思い込みです。

乳がん検診の流れ

  1. Step01

    ご予約

    お電話0548-52-5555で「乳がん検査希望」とお伝えください。女性スタッフが検査内容や準備についてご説明します。

  2. Step02

    ご来院・受付

    予約時間にお越しいただき、問診票をご記入ください。月経周期や既往歴、家族歴などをお伺いします。

  3. Step03

    問診・視触診

    医師が乳房の形状や皮膚の状態を観察し、しこりの有無を触診で確認します。リンパ節の腫れもチェックします。

  4. Step04

    検査

    年齢や乳腺密度に応じて、マンモグラフィ(2D・3D)と超音波検査を使い分けます。40歳未満の患者さんは超音波検査が有効です。

  5. Step05

    検査結果のご説明

    即日結果をお伝えし、異常所見があれば針生検などの精密検査へスムーズに移行します。不安を最小限に抑える体制を整えています。

分院のご案内

あかほり女性クリニックと連携し、検診から治療まで一貫したサポートを提供します。女性の健康を生涯にわたって見守る、それが私たちの使命です。些細な不安でも、遠慮なくご相談ください。

あかほり女性クリニック